すでに3MAのリヤ回りが装着されたSR乗りの方から
「3XVのホイールをコンバートできないですか?」
とのお問い合わせがありました。
3XVのホイールは3MAに比べてチェンラインが更に外側にあり、
フロントオフセットを使用して尚且つ3XVパーツの加工を行ってもチェンラインはでません。
ですがスプロケットハブをワンオフしても良いのならなんとかなります。
通常の3XVコンバート加工に比べると料金はかかりますが
それでも構いませんという事でお引き受けする事にしました。
基本的には以前行ったこちらの加工と同じ様な内容ですが
スイングアーム幅に余裕がありますので
その分スプロケットハブはより強度を高めて製作してあります。
↑ワンオフしたハブです。
NSR250と同じようなスプロケットの固定方法になります。
(7075材使用)
このハブを使用し、ホイール側にも加工する事で
ホイールセンターからスプロケット右側面まで約86mmまでもって行けます。
それ以上はチェンとタイヤが干渉してNG。
SRのチェンラインは更に内側ですので
足りない分はフロントオフセットスプロケットで対応させれば良いと思います。
↑黒アルマイト処理されました。
↑赤枠のボルトはキャップボルトにナットを溶接してから旋盤加工して製作します。
黄色枠の物体は緩み止めとなるギザバネです。
↑スプロケット固定しました。
ボルトはギザバネとネジロック剤で固定。
ですがボルトの緩みに関しては普段がら点検を心がけて頂きたいと思います。
↑3XVホイールとダンパーもそれぞれに加工を施しました。
↑ホイール右側のパーツ構成は通常のコンバート加工と同様です。
3MAのキャリパーサポートはベアリングを引きぬいてアクスルカラーと共に薄くし、
精密級のスペーサーと無給油ブッシュを圧入してフローティングに対応させます。
↑サポート左右のカラー
↑最初に記載した通り今回は入庫した時点で3MAの足回りは装着されておりましたので
アーム関係の加工は当店では行っておりません。
写真の角度が悪いのでチェンがタイヤとサスに干渉している様に見えますが
まだ少し余裕があります。
(テストでも問題無し)
サスマウントを溶接する際にアームのラインより内側へ寄せてしまうと
サスと干渉してしまいますのでSRのノーマル位置(オフセット)に拘るとNGです。
↑3MAのスイングアームで一番問題なのはチェンラインを内側に追い込むと
赤→の部分がチェンと干渉する事です。
幸いこのアームは干渉部分を切り取った上でフタを溶接されていましたので全く問題はありません。
それと市販のチェンテンショナーが装着されていましたが
これはかなり有効だと思いました。
まぁ 実際スイングアームの加工を含めて一からすべて加工やパーツの製作を行うと
スイングアームをワンオフ(当店では受け付けておりませんが)するのと大差なくなる気もしますが
興味のある方はお気軽にお問い合わせください!!