続編です。

足回り組み付けの前にフレームの加工オーダーをこなします。
まずはピポットプレート裏側の補強オーダーです。
当店でも初めて行う事なのでメリットやディメリットの見極めはすべて完成してからとなりますが、
勉強をさせて頂くつもりでお引受けしました。

   

↑RZVのピポットプレートはかなり肉貫されていますので
内側にプレートを溶接して補強できないかとの事です。
溶接点数が多いので歪の心配がありますが、
溶接時はできるだけジグで固定して行いました。

プレートは型紙を作って現物合わせです。
コンターマシンで大まかに切り取った後に手作業で整形していきます。

↑仮組状態です。
フレームと各プレート外周に隙間がある様にみえますが
溶接部をテーパーにしてあるためで実際はしっかり収まっています。

   

↑溶接完了

ネック部もご希望の部分に補強プレートを溶接しました。
元々このプレートの下にはノーマルのパイプ補強がされています。
ノーマルの補器類はボルトオンできるように間隔をとっています。



↑ 次にエンジンハンガーの製作です。
今回お預かりしたフレームにはエンジンハンガーが欠品していましたが、
残念ながら純正品はメーカー廃版との事。
ネットオークション等で中古品を探すというのも手ですが、
コピー品を製作して欲しいとのオーダーが入りましたので
他のお客様からお預かりしたRZVの検証車両を使って製作する事にしました。

赤枠が新規に制作したものです。
(右はノーマル品)
純正品はプレス構造なのでそれほどの精度は必要ないのかなぁと思っていましたが、
これがまたそう簡単にはいきませんでした。
緑枠のベロなどはちょっと角度が異なるだけでフレームに仮組するとNGです。
若干形状は異なりますが、
角材から切り出して曲げ加工に穴加工
ナット&ワッシャーを溶接してやっと使える状態まで持ってきました。


  

↑緑枠のR形状も必然となりました。
最後はブラストしてウレタンペイントで完成。

ここまでHPにアップするのは簡単ですが、
実際の製作は精神力の勝負ですね(笑)
今回は現物合わせで製作なので担当は現物合わせに強いups-taku店長です。
オーナーである私はその頃
トップブリッジの製作でひーひー言っていました(爆)

次は外装関連のコンバートです。