RZV500カスタムの続編です。
今回はRZVにTZR250(3MA)の外装コンバートです。
※作業の工程が前後している部分もあるかと思いますがご了承ください。
↑当店では初めての経験です。
まずRZVのノーマルシートレールをメインフレームからカットし、
3MAのシートレールを仮組してガソリンタンクやシートカウルの位置関係を検証します。
しかしまぁ仮組と言いましても簡単には行きません。
写真の様にスチールプレートとパイプを組み合わせたジグ(緑枠)を造ります。
シートレールのセンター出しには簡易レーザー測定器を使用しました。
↑ガソリンタンク後部の固定は3MAのシートレールをそのまま利用する事にしました。
↑フロントは新たにステー(赤枠)をジュラルミンから削り出して製作しました。
写真はまだ面取り等の仕上げをしていない状態です。
↑3MAのシートレールをRZVのフレームに連結させるにはレール長が足りません。
そこでもう1個3MAのシートレールを用意し
2個 1で延長させる事にしました。
↑こんな感じで延長させます。
↑しっかり固定して溶接
その後取りあえず錆止めを塗っておきます。
↑次にフレーム側のジョイントを製作し溶接します。
写真は仮組で溶接位置を決めているところ。
↑溶接が終わりました。
でもまだ終わりではありません。
↑今回お持ち込み頂いたチャンバーでは3MAのシートレールに干渉してしまうため
その部分をカットして新たにフタを製作して溶接します。
↑溶接完了
↑チャンバーはRZV用という事ですが
いざ取り付けてみるとサイレンサーの向きが左右で異なります。
そこで一旦 緑矢印の部分で切断し、整形して再度溶接し直ししました。
↑更にシートレールステーを製作します。
本当は3MAのノーマル同様センター出しでレーシーに固定したかったのですが
チャンバーが邪魔で上手く行かなかったため左右に振り分けました。
先ずは上下のジョイント(赤枠)を7N01材から削り出して
フレーム側は溶接します。
次に7N01角パイプを加工して端にジョイントを溶接。
写真の様に斜めにオフセットした形状になります。
↑ジョイントはこんな感じです。
↑市販3MA用シートレールを乗せます。
ところがこのシートレール3MAのノーマルにすらボルトオンできず(汗)
↑左右でサイレンサーを通す穴の位置が違うんですぅぅ
テールランプと思いっきり位置が合っていないのは
シートカウルを簡単に乗せているからですが
もちろんその部分の完全には合いません。
↑その他シートカウルを固定するステーを何とかしないといけませんねぇ
次回はその辺りの作業に入りたいと思います。