以前フロント周り変更のお手伝いをさせて頂いたRZV500ですが
今回はリヤ回り+ステダン関係のフィッティングお手伝いとなります。
入庫時点でリヤホイールはマルケのM3+市販ハブの組み合わせとなっておりましたが、
スプロケットを固定するセンターロックの爪が壊れてしまっているのでそれの製作や、
消耗したスプロケット自体が既存の物ではないので、
同じ寸法のものをスプロケットメーカーに発注できないかとのご要望です。
その他、カウルや補器類の隙間をぬってステダンを取り付けたいとの事ですが
いずれにしましても実車確認が必要となりますので
車両をお持ち込み頂きました。
↑上記が元々付いていたハブです。
本来はセンターキャップの二箇所に爪が付いていて
センターキャップの締め付けや取り外し時に工具を引っかける様ですが、
入庫時には二箇所ともほぼ原形を止めておりませんでした。
当初の打ち合わせでは簡単にセンターキャップを取り外せるとの事でしたが
恐る恐る爪に工具を引っかけて回そうとしたところ
これがビクとも動きません。
ネジロック剤が塗布してありましたので尚更です。
最終的にセンターキャップを割って取り外しましたが、
これ一個の取り外しに2時間近くかかってしまいました。
ですがこの構造はレーサーならともかく一般車レベルでは
トルク管理が難しくてNGですねぇ
スプロケットが消耗した時に都度ワンオフするというのも問題です。
そこで色々と検討した結果、
既存のスプロケットを使用してハブそのものを造り変える事にしました。
↑使用するスプロケットは何でも良いというわけではなく、
520-38Tの5穴でハブダンパーを追加できる形状である事。
最終的にサンスターのマルケジーニ用です。
使用ベアリングに合わせてカラーもそれぞれ製作しました。
↑ハブダンパーは3XVの純正品を使用(厚みは調整してありませす)
スプロケット固定ボルトはそのまま利用できる市販品が無いため
細目キャップボルトにナットを溶接し
旋盤で形状を整えました。
↑こんな感じで組み付けます。
↑NSR250なんかと同じ方式です。
↑リヤキャリパーはブレンボカニタイプに交換したいとの事で
サポートとトルクロットを製作しました。
ステダンのフィッティングですが今回は右側に配置します。
当初お持ち込み頂いたNHKのステダンは長すぎて膝に当たってしまうため使用不可。
ハンドルの切れ角に必要なステダンのストローク量を計算すると
NHKステダンの一番短いタイプが使用できそうだという事で発注しました。
しかし実際に届いてみるとそのまま使用する事ができず加工して使用しました。
↑こちらの思った位置に無事装着完了!!
テスト走行を行ってミッション終了です。
流石500cc迫力が違いますねぇ
この度も当店をご利用頂きありがとうございました!!