RZをセパハン仕様にするついでに、ローター径を大きくしたいので何とかして欲しい。
そんなオーダーです。

  

↑ 今回は特に何のローターを使用して欲しい等のご要望がなく、
予算内でお任せという状況でした。
(実はそれが一番大変)
一先ず手元にあった中古の1KT用ローターとブレンボキャリパーで検証したところ
行けそうなのでその組み合わせに決定しました。
サポートは2017材でワンオフ。
ローターも手間のかかるスペーサーをワンオフして
外側へオフセットさせています。
(そうしないとキャリパーとホイールが干渉する)

  

↑問題はRZのセパハン化でしょう。
皆さんご存知だと思いますが、RZのタンクは角が張っているので、
トップブリッジ下からそのまま伸びるバーでは完全にタンクに干渉します。
ハンドルストッパーを加工したとしても、恐ろしく切れ角が無くなりますので、
最終的には某メーカーから出ている↑の様なハンドル形状になってしまいます。
しか〜し RZ用として販売されているからと言って安心しては行けません。
RZのハンドルストッパー(フレームヘッド下部)は微妙な固体差があり、
某メーカーのRZ用セパハンをもってしても、タンクに干渉する事があるのです。
実はこのRZの作業と平行して、もう一台同じセパハン化を進めていました。
そちらの一台は全く問題ありませんでしたが、
こちらは↑右の写真の様にバーのクランプ部がタンクに干渉してしまいます。
かと言って位置を変えると今度はメーターに干渉するという
知恵の輪状態となります。
結局はハンドルストッパーを溶接整形して、若干ステム切れ角を押さえる事にしました。

ブレーキマスターはニッシン製、ホースもメッシュタイプに交換しました。


↑一先ず作戦終了です。

という事でこの車両のサポートやスペーサーを製作した昨年10月の後に
走行会で転倒→入院となってしまったため、
私自身は完成を見られませんでした。
その他、昨年始から車両やパーツをお預かりし、
作業を段階的に進めてきたお客様にも大幅な納期の遅れが生じ
大変ご迷惑をおかけしました。
ここで改めてお詫び申し上げます。

2006.1.18 TAKUオーナー