当店としては定番のシャフト換装ですが、
ここで改めてアップしておきます!!


@まずはRZR(51L)にTZR(1KT)の三又をフィッティングさせる場合。

   

↑旋盤で溶接のビートを落とし、プレスで引き抜きます。
写真では判り辛いですが、シャフトとアンダーブラケットはかなり奥まで溶着しておりますので、
ハンドグラインダー等でビートを落とすのはかなり大変です。

↑シャフト圧入部の径は固体差があるもののほぼ同径ですので
最圧入&溶接しておしまいです。
溶接する時はトップブリッジとフォークを噛ませた状態で、
まずは点付け、それからぐるりと行います。
ステムシャフトは圧入のやり方が悪いだけでもけっこう曲がりますので、
プレスやジグの無い方は気をつけて下さい。

↓A これも最近多くなりました。
NSR250(MC21)にRVF400の三又フィッティングです。

   

↑こちらも圧入径が同じなのでやり方は@と全く同じです。

↑はい溶接完了

この後錆止めの簡易ペイントを行い、ベアリングレースを圧入して終了です。

気をつけて欲しい点ですが、あまりにも激しい乗り方をされた車両や
何回もベアリングの交換をされた車両では、
シャフト下部のベアリング圧入部の外径が消耗して
ベアリングレースが圧入できない場合があります
(つまり手で入ってしまう)
特に50ccでは普通に乗っていてもよく起こる現象です。
それらは溶接の歪によって起こるのではありませんので
予めご了承下さい!!