「前後足回りの変更がされているTDRにラウンドタイプのラジエターをフィッティングできませんか?」
とのお問い合わせがありました。
TDRのラウンドラジエター交換は当店では初めてですが
固定方法を考えるとやはり3MAが一番無難という事でパーツをお持ち込み頂きました。
お持ち込み頂いた3MAのラジエターコアはSP用でノーマルより厚みがあります。
TDRのフレーム構造は3MAのラジエターを使用する場合のホースの取り回しがちょっと厄介でして
コアをフレーム側に近づけすぎるとどうにもならなくなります。
かと言って離しすぎると
フルストロークした時にフェンダーと干渉する可能性が高くなりますので
その辺りが一番の心配ごとでしたが、
フロントの3XVフォークにはインナーチューブを長くするキットが組まれている様で
配管スペースを確保してもストローク的には問題ありませんでした。
今回の仕様はあくまでもお持ち込み頂いた車両(足回り)に合わせたもので
他のTDRではどうか判りませんので予めご了承ください。
↑完成写真 ラジエター交換の他
オイル漏れしていたオイルポンプの交換も行いました。
↑リヤには3LNが組まれていました。
当店では未だ経験の無い仕様です。
↑思考錯誤の上完成したステー類です。
RZR/R1Z用と同じ様に見えますが
ステーはそれぞれ微妙に形状が異なります。
これらのパーツはこの後で黒アルマイト処理されます。
↑ラジエターコア左側のホースはフレーム前方からエンジンヘッドへ向かって行きますが
途中でどうしても90°に曲げたかったため
丸棒からパイプ状に削り出して一旦カットし、溶接してジョイントを造りました。
最後にパウダーコート処理して完成です。
↑こんな感じで90°ジョイントを使用します。
この写真で見て判る通り、コアをこれ以上フレーム側に寄せると
配管スペースが無くなる他、サイドカウルとの干渉具合も大きくなります。
↑右側のホースはこんな感じで他車のホースを流用します。
ノーマル同様アップチャンバー仕様の場合は
この辺りの配管を変更する必要がありますが、
まぁ何とかなるでしょう(笑)
↑サイドカウルは緑枠の部分を加工しますが
フレームステーとの結合部はノーマル状態ですのでしっかりと固定されます。
因みにフレームのノン加工です。
以上無事にミッション終了。