「GPZ750ターボのノーマルスイングアームに
ZZR400K型のホイールやブレーキ回りをフィッティングして欲しい」
そんなオーダーです。


加工後の使用につきましては自己責任という事でお引き受けしました。

まずはパーツ一式お預かりして検証に入り加工数値を決めます。
特にカワサキ車は個体差が激しいので加工データーのすり合わせが必要です。



↑お約束のスプロケットハブ加工です。

今回は赤枠のスプロケット座面加工と
緑枠のリブとリブ内のアクスル加工
黄枠のチェンカバーステーの切除でホイール左側はOKです。


チェンとタイヤのクリアランスはギリギリですが
この状態でフロントオフセットスプロケットの必要はありません。



   

↑この手の加工でいつもやっかいなのがキャリパーサポートを薄くする加工です。
元々が鋳造品で精度を出しながら機械に固定するのが難しいのです。
通常はフライス盤でスライス加工するのですが、
クランプ段階で平面の精度がどうしても保てなかったので
旋盤のチャックに加えられる部分(緑枠)をつくってから
旋盤で青枠のスライス加工に入りました。


精度はバッチリ出ました!!

   


↑トルクロットはGPZのノーマルを流用できました。
タイヤとも干渉しません。

今回はアクスルシャフト径も同一でワンオフ製作するパーツが無かったので
検証代を入れても比較的安価に済んだと思います。
早速組み付けてフルブーストをかけたそうですが
今のところ問題は発生していません。
ただ加工パーツ点検だけは常に怠らないでくださいね!!