ZX10にZZR1100のエンジンや足回りの換装をして欲しいというオーダーです。
フレームの加工も含め詳細は車体が完成してから紹介しますが、
最近行った作業としては、予想時間を大幅に超えての難題となったのが
Gタンクの加工です。

当初、車体やエンジンが持ち込まれた際には
キャブ関連とフレームの干渉の恐れがあるという事で
Gタンクに関しては特にオーダーはなかったのですが
いざエンジンとキャブを載せてみると
スロットルリンクも含めて大幅に干渉するではないですか(泣)
そこでタンクの底を適当にえぐってから
その辺の鉄板で塞いでくださいとの事。

しっか〜し そう簡単に事は済まないのが世の常。
タンクは四角い箱じゃないからして
表の形状に合わせて様子を見ながら裏面を切断しないといけませんし、
それを凹形状に塞ぐ事自体が困難極まりなく、
しかも燃料コックの移植も行わなくてはなりません。

まぁ しかし途中でケツをまくって逃げるわけには行きませんので
作業を行う事にしました。
尚、この作業を行ったのは私TAKUオーナーではなく店長です。

  


↑赤枠 すべて切り取った後です。

緑枠の部分が元々の燃料コック取り付け位置
タンク内部は錆びています。


↑反対側のこの位置に新たなコックマウントを製作します。

   

↑はっきり言って今回の様な作業は当店では初めてですので段取りが判りません。
1.6mmの鉄板を購入してパーツの切り出し、現物合わせでの整形を地道に行います。


   

↑パーツを組み合わせるとこんな感じになります。

   


   


  

    

↑やっと穴が塞がりました。

   

↑ 次にコックマウントの製作です。
まずはタンクの予定位置に穴あけ




   

↑鉄板からパーツを製作して行きます。
これだけの作業でもわずかに時間ではできませんよ!!


↑そして溶接。

タンク自体にも錆びが発生している上に形状も複雑で
しかも溶接の熱でペイントを駄目にしないように作業を進めないといけないわけですから
精神的にかなりキツイ仕事だったそうです(店長談)

この後 さび取り&コーティングを行って作業は終了しました。
御苦労さまでした!!