ハレー用のホイールをスティードカスタムに流用させたいという事です。
加工数値は予めお客様側で決めて頂き、
加工後の強度云々についても責任をもたれるという事ですので
お引受けする事にしました。
↑フロントホイール用のハブですが市販品でセパレートタイプです。
写真はすでに加工後です。
ベアリング圧入部の外径拡大とハブの厚み調整を行ってあります。
ベアリング間のディスタンスカラーは欠品でしたので、
ハブ加工後の数値に合わせてワンオフしました(赤枠)
↑ワンオフのディスタンスカラーですが、片側をツバ付きにしてあります(赤枠)
セパレート式のハブですが本来は写真右側の黄枠の様に
ベアリング外径に対してわざと小径になっておりまして、
必要以上にディスタンスカラーが遊ばない様になっております。
もちろんシャフトを通せば遊びなんて関係ないのですが、
シャフトを通す前にカラーが遊んで芯から大幅にずれてしまいますと
シャフトを通す事そのものがやっかいになります。
今回はハブの厚み調整をする際、
ローター側のハブのみ黄枠部分まで削りとってしまいますので
ディスタンスカラー側に遊び防止のためのツバを付けたというわけです。
↑仮組状態です。
独特な形状のホイールですね。
↑リヤ側です。
スティードのスプロケットが使える用に7075材でハブを製作しました。
ベアリングは内径25.4mmのインチサイズですので
スティードシャフトに合わせてスペーサー(青枠)を製作して圧入しました。
その他キャリパーサポートの調整やアクスルカラーの加工&製作を行いました。
今頃は車体に取り付けられていると思います。
スプロケットハブ等に関して依頼された内容で製作しましたが、
実際にどの程度の耐久性があるかは不明です。
その点はご了承頂いております。