↑ ノーマルステーは一度切除して新たに作り直してあります。
左ステーの溶接方法はノーマルとほぼ同じ感じ。
右はオフセット量が多いので一箇所補強を入れてあります。
↑ ノーマル状態ではスタンドを上げるとチャンバーと干渉してしまいます。
スタンドの本体そのものはストッパーボルトの突き出し量調整ですみますが、
スタンドを下ろす時のフックの位置が完全にNGです。
そこで一度切り離し、
形状と位置を変えて再溶接してありまます。
スタンドを上げた時のストッパーボルトは、
ボルトの頭がウレタン樹脂になっている規格品を取り寄せましたが、
スタンドを跳ね上げる時の勢いが強すぎて樹脂が思ったよりも変形してしまい、
チャンバーと一瞬干渉してしまう事からボツとなりました。
(干渉しないくらいに設定するとスタンドがかなり下がる)
↑サポートはジュラルミン2017Sで典型的なオフセットタイプです。
軽量化を優先すればもっと薄くもできますし、
市販品には実際に10mm厚にも満たないサポートが存在しています。
しかしながらフルブレーキングで変形したサポートを幾つか見てきましたので
当店では多少重くなったとしても強度を優先して形状を決めています。
↑仮組み状態です。
純正フォークアウター側のキャリパーステーですが、
M10ボルトに対してφ11とかなりアバウトな貫通穴になっているため
穴のセンターを基準に設計していざ現物大の仮プレートを製作すると
予想以上の遊びの大きさで狙ったラインにパットが納まらず
本製作前の微調整にかなり時間を費やしました。
今後同様のオーダーがある場合でも
やはり現物検証によるデーターのすり合わせは絶対に必要ですね。
↑ シートは写真の通りです。