TZR250(1KT/2XT)に`89TZR250(3MA)のフロントを移植して
ダブルディスク化にするフィッティング例です。
(今回はネイキット仕様です。)


↑左が1KTノーマル。
右が3MAノーマルシャフトを引き抜いたものと、アンダーブラケットです。
真ん中が今回スチールで製作したワンオフシャフトです。

写真でノーマル同士を比較すると判り辛いですが、
3MAに比べて1KTのステムシャフトはかなり全長が長く、
またシャフトエンドの構造も異なる事から互換性は全くありません。
よってステムシャフトワンオフとなるわけですが、
アンダーブラケット圧入部は3MAと同じくCリングストッパーとします。



↑上段が3MAノーマル
下段が今回製作したシャフトです。
ノーマルに比べてかなり長いですねぇ...

↑出来上がったシャフトをアンダーブラケットに組み込む前に
ノーマルのストッパーを削除して面出ししておきます。
そしてダミーステムシャフトを使用し、
フレームに仮組みをしてハンドルの切れ角を決めます。

この時点で早まって正規のシャフトを圧入してしまいますと、
ストッパーピンを固定するボルトのネジ穴加工ができなくなります。
(ステムシャフトが邪魔になって機械加工ができない)

↑ネジ穴加工も終わりステムシャフトを圧入しました。

   

↑ 左は新たなストッパーをボルトオンさせた状態です。

右の画像ですが、1KTに3MAの三又をフィッティングさせる場合、
キーシリンダーのロックピンは本来のロック位置(凹)には来ません。
ですが実用上はノン加工でも問題なく機能します。

↑3MAのトップブリッジに穴を開けて
市販のハンドルとポストをフィッティング。
パイプハン仕様とします。

3MAは、基本的にヤマハタイプのボルト一本止めポストを
使用した方が良いと思います。

   

↑ライストステーは市販のアングルタイプをチョイス。
メーターステーは当店オリジナルです。

↑そして基本的な組み付けも終わり作業終了完了です。

シャフトのワンオフを入れますとそれなりの費用になりますが、
きちんとフィッティングさせたい場合は必然事項です。