↑片側のみカビガビに消耗しています。
ボルトが緩んだ状態で使用でもしたのでしょうか??
↑ラジエターロアステーです。
片側が完全に欠損しており、破片も残っておりません。
↑F3キット用のラジエターだそうですが、
ご覧の通りアッパーステーがありません。
以上の様な状態ですが
とにかくできるところから直して行く他ありませんね。
↑ガビガビに消耗した部分を更に深くグラインダーで落としまして、
面を整えてから溶接で肉盛りしました。
溶接は金型溶接屋さんにお願いしました。
↑溶接が上がり次第当店にて整形加工に入ります。
フレームの形状から大型機械に載せてフライス加工するのは不可能でしたので、
手作業で仕上げました。
流石金型溶接屋さんだけあって巣穴は一切ありません。
↑次にラジエターロアステーの製作に入りますが、
元々のステー自体が左右均等ではなく、
位置だしが非常に困難でした。
そこで本来はスチール製ノーマルアンダーフレームに溶接されている
ラジエターアッパーステー部を切り取り(上の写真)グラインダーで整形後、
検証用メインフレームに、
アルミ製アンダーフレーム、ラジエターと共に仮組みしながら
位置だしをして、新規ステーの製作を行いました。
↑指差している部分と反対側が今回製作したステーです。
この段階は溶接直前の状態です。
ステー自体は厚さ3mm程度しかなく、
しっかり固定して溶接しないと位置が狂ってしまいますので、
写真の様にジクを製作してから溶接するわけです。
一見単純なステー溶接とは言え、
実はこうした段取りにとても時間がかかるわけです。
↑狙った位置に溶接できました。
↑ラジエターロアステーの製作も終わった所でフレームに仮組みし、
現物合わせでアッパーステーの製作に入ります。