「VF750にCB750(RC42)の三又をフィッティングさせたいのですが
ストッパーを製作して欲しい」
そんなオーダーです。
車体持込ではなく、VFの検証用フレームも当店にはありませんので
本来ストッパーの製作は難しいのですが、
若干大きめのストッパーを溶接して
微調整はお客様側で行うという条件でお引き受けしました。
↑ 黒のアンダーブラケットがVF750
シルバーが加工後のCB750の物です。
VFはストッパー一本物です。
↑左の写真は加工中のCBブラケットです。
本来は左右に分かれてストッパーが立っていますので
それをサンダーで削り落とし、手作業で平面出しを行います。
シャフトは溶接されておりますが、
一度引き抜かないと位置だしも困難ですので、
旋盤で溶接ビートを落とし、プレスで引き抜きました。
↑今回のアンダーブラケットはアルミ製ではありませんので
SS400の磨き材でストッパーを作り、
写真の様にクランプして溶接しました。
VFのノーマルストッパーに対して、
幅、高さ共少し大きめになっております。
↑溶接完了。
シャフトを再圧入&溶接してからサビ止めのために簡易ペイントして終了です。
↑裏はこんな感じです。
シャフト長はCBの方が長いため、
そのままではかなり厚いスペーサーカラーを
アンダーベアリング下に噛ませなくてはなりません。
当店が考えるスペーサー厚の許容を超えているため、
引き抜いたシャフトエンドを旋盤で詰めて圧入溶接しました。
ただし、アンダーブラケット上面と
ヘッドパイプ下部の干渉を防ぐため、
アンダーベアリング下に2mm厚のスペーサーは噛ませるため、
その厚み分も考慮してあります。
(写真が無くてすいません)
これらの作業でかなりの時間を使いますので
工賃はけしてお安くできませんでしたが、
後日お客様より無事に装着できたとのお知らせを頂き、
安堵しました。