↑まずフロントからですが、TZRとTZではアクスルシャフトの軽が異なりますので、
ベアリング内輪とスペーサーを兼ねた精密級アクスルカラーを左右分製作、
またベアリング間のティスタンスカラーも内径のみTZRに合わせた物を
製作して対応させます。
今回はアクスルカラーがステンでディスタンスカラーはジュラルミンです。
ホイールセンターからローター座面までの寸法は同一ですので(個体差はあります)
キャリパーセンターもバッチリ出ました。
↑という事でフロントは難なく終了。
(ギヤボックスは当然使用できません)
問題はリヤでしょうなぁ..
↑TZ125のスプロケット座面です。
ホイールに三つのダンパーが入れてありますが、
これを薄いスプロケットにボルト止めして、
スプロケットの外からベアリング入りのアクスルカラーで締めているだけです。
レーサーとしては単純でメンテしやすい方が良いわけですが、
この構造を250に採用するとなると強度的に???
車両オーナー様からは特に製作上のご指示はありませんので
どうやってフィッティングさせるか悩みに悩みました。
↑結局はお預かりしたTZR用のスプロケットに合わせて
超々ジュラルミンでハブを製作して対応させる事にしました。
↑ハブ中心にあっち入したベアリング内輪には、
裏側から精密級のインナーカラーを圧入してあります。
ダンパー自体はTZの物を使用するしかないので、
固定方法はTZと同じくロックナット止めです。
スプロケットはボルト、ロックナット固定ですが、
実際にはツバの付いたロックナットでの固定となります。
この辺りの耐久性については当店でも未知の部分が多いので、
車両オーナー様にも十分ご説明をして使用して頂く事にしました。
↑ローターラインが合いませんのでやはりスペーサーを製作して対応しました。
という事で無事にフィッティング終了です。
ハブやスペーサーを製作しましたが、
リヤのアクスルシャフト径も異なりますので、
ここに掲載していないカラー製作が何点か含まれます。
以上お疲れ様でした。
※因みに仮組みで使ったスイングアームやフォーク、キャリパーは
当店の検証用です。