「RZXJR400の三又をフィッテングしてストッパーピンを立ててもらいたい」
そんなオーダーです。
定番メニューですが、
確か写真掲載はしていなかったと思いますので
今回は掲載しておきます。


↑XJRのアンダーブラケットとRZステムシャフト(上)、そしてXJR400ステムシャフトです。
写真を見て判ると思いますが、シャフト長が全く異なりますので、
XJRの物をそのまま流用できません。
シャフトエンド径は同等ですので、
まずは双方のステムシャフトの溶接を落としプレスで引き抜きます。

↑さてストッパーピン立てです。
かなり厄介な仕事です(笑)
シャフト引き抜いたままでは位置決めができませんので、
検証用シャフトと検証用フレームを用いてピン穴位置を決めます。
写真ではすでにノーマルストッパーを手作業で削り落とし、
ボール盤でネジ穴加工までされた状態です。

↑ストッパーピン穴加工が終わったら、
ステムRZのステムシャフトを圧入溶接し、
その後ペイントして終了です。

   

↑完成状態です。
ストッパーピンはステンでφ12.14.16を付属させます。
出荷時は一番径の小さいφ12で位置決めしてありますが、
検証用フレームのストッパーにも個体差がありますので、
φ12で切れすぎてしまう場合は、φ14.16をご使用下さい。


さてここで注意事項ですが、
メーカー純正のステムシャフトは、
アンダーベアリング圧入部にも特に焼き入れは施されておりません。
長年使用されたステムシャフトが磨耗して
ベアリングレースが圧入にならない場合が多々あります。
こんな時、代替できるシャフト(三又)があれば良いのですが、
中古で手に入れたシャフトもまた使え無い場合がありますので、
三又を取り外す機会がありましたら
お客様自身でもレースのガタを調べてみると良いでしょう。