「78年式のXS650SPにSR用ガーターフォークのフィッティングをお願いします。」
そんなオーダーでした。
まだまだカスタムの途中であり、
車高や操縦性についてのディメリットに関しては
お客様側で責任を持たれるという事でしたので
フィティング作業に関してはお引き受けする事にしました。
(要改造申請)

↑これがトラックで運ばれてきた直後の状態です。
バーチカルツインエンジンがドンと居座っていますね。


↑ そしてこれがSR用ガーターフォークです。
当店でも始めて現物を見ました。

   

↑仮検証を行い、フィッティングに関しては行けると判断できましたので、
早速三又からシャフトの引き抜きを行います。
今回はXSのシャフト流用はできませんので
XSシャフト長に合わせてワンオフします。

↑右のシャフトエンドはSR用ガーターフォークの物です。
溶接ビートを落とし、プレスで引き抜いてみるとも
なんとサンダーで削った跡がありました。
製造時にシャフトエンド径が微妙に合わず、
圧入ができなかったためと思われます。

シャフ形状もちよっとやっかいです。
リブのせいでその分材料が無駄になりますから...



↑完成したシャフトを圧入して溶接しました。
左はSR用ガーターフォークのオリジナルですが、
長さがだいぶ異なります。
またシングルナットからダブルナット仕様に変更してあります。

   

↑そして組み付け完了です。
車高がかなり低くなりますのでそのままでは旋廻できなくなりそうですが、
今後はフレームも大改造するそうですので
最終的な完成が楽しみですね。
(完成したら写真を送って頂けるそうです)

という事で当店での役目は無事に果たす事ができました。