当店でも多いメンテ作業の一つとしてステムベアリングの交換があります。
特に酷い状態のものは
店の敷地内を移動するために車体をちょっと押しただけで異常が判ります。
そしてサイドスタンドを支店にしてフロントを持ち上げ
ステムを左右に振り、どこか1点で引っかかれば完全にアウトです。
(通常はセンター付近で引っかかります)
ベアリングの締め付け過ぎによるトラブルも多々発生しますが、
ボールベアリングは案外早く消耗しますのでご注意下さい。
↑ フロントを持ち上げて左右に振ったらセンターで引っかかり、
また走行中に交差点を曲がる時などに違和感があるとの事で
ステムベアリング交換をお薦めしました。
開けてみた案の定酷い状態です。
グリスは確かに塗布されていますが同時に錆びも発生しています。
↑洗浄して改めて見てみるとボールが当たる面に凹ができています。
これではスムーズな走行は無理ですね!!
尚、ステムベアリングの磨耗を放っておくと
ブレーキをかけた時にカコンとステムが前後に動く様になります。
更にそれを放置しておくとヘッドパイプのレース圧入部が楕円になります。
特にアルミフレームは要注意です。
最後になりますが、
ステムベアリングも新品を装着してしばらくすると遊び調整が必要になると思って下さい。
(ナットの増し締め)