当店デモ車RZRに採用しているフェイズ製バックステップです。
安価で手に入れられる量産品としては良くできていると思いますが、
エンジンを空ぶかしさせるとペダルが共振して
「バリバリ」と言いますか「ベリベリ」と言いますか
とにかく騒がしいのが気になっていました。
もっともこれはステップが悪いというわけではなく、
当店デモ車に使用しているチャンバーがダンパー無しのダイレクト固定であるため
よけいにエンジンの振動を拾ってしまった結果です。
何はともあれ共振音を解消すればツーリングでの精神的ストレスも無くなりますので
グリスアップついでにペダル軸受けの遊び調整を行ってみました。
↑軸受けにベアリングは使用していないタイプです。
赤枠の遊びをできるだけ少なくする事でペダルの共振を防ぎます。
↑緑枠が今回使用するステンレス製のシムです。
厚みは0.1/0.2/0.3/0.5/1.0mm単位で選べます。
右の写真の様にセットした状態で組み付けます。
その際 青枠部分(特に凹み部分)にしっかりグリスアップします。
↑シム調整後は空ぶかししても見違えるように静かになり、
左右方向の遊びが最小限になった事で
ペダルの踏み応えも良くなりました。
↑問題はこれ
ペグの先端に挿入されている樹脂性のカバーです。
ペグに熱を加えてペグ内の空気を膨張させてきれいに抜ける場合もあるのですが
今回はご覧の様に大破(泣)
↑実は今回ペダルの軸受けに使用したシムはそのままキックペダルの軸受けのシムにも使用できます。
写真はデモ車のジュラルミンキックアームですが、
純正のスチール製キックアームでも消耗して遊びが大きくなり、
エンジンの振動で共振して異音が発生する場合が多々あります。
そんな時はシム調整で解決させます。
ここの車両の状態により使用するシムのサイズは異なりますが、
RZRに限らずこの手の共振でお悩みの方は
実車お持ち込みでご相談ください!!