2008年に入ってからR1Z系エンジンのO/Hがたて続いておりますが、
すべてを紹介しきれないのでしばらくメンテのコーナーを更新していませんでした。
今回は車両オーナー様のご希望もあり、検証後の状態をアップしたいと思います。
因みに今回の車両はフルカスタムされたTDRです。
中古車として購入後すぐに焼き付いてしまったそうですが、
お話をお伺いする限り、特別無理な運転をしたわけでもなく、
これといって決定的な原因が分りません。
最悪の場合でもO/Hは行いたいという事でしたので
とにかくバラして検証する事となりました。
バラしてみるとかなり酷い状態です。
右側のコンロッドがほとんど動かないです。
ピストンも完全にお釈迦です。
↑クランク右ベアリングが完全に破損していました。
何故ベアリングが破損したかは不明ですが、
このエンジンは一度バラされた痕跡がありますので
その時点でトラブルを抱えていたのかもしれません。
因みに組み付けはかなり雑で、
サークリップが取れかかっていたりしました。
↑ シリンダーヘッドも右側は御覧の通り傷だらけ
新品交換です。
↑右はクランク室に落ちていた破損物です。
↑ 写真では汚れていますが、YPVSバルブとホルダは問題ありませんでした。
これだけの部品が再利用できただけでも万単位で金額が変わります。
↑写真だと判りづらいですが、ネジ山が一部つぶれていました。
クランクに関しては想像以上にダメージを負っていそうなので
今回は再利用(O/H)を諦めて新品を使う事になりました。