以前CB750FZの足回りカスタムオーダーを頂いたお客様から
新たにCB1100Fの足回り変更のオーダーを頂きました。

実はCB750FZはもらい事故で廃車になってしまい、
新たにCB1100Fを手に入れられたのですが、
カスタムに使った足回り(CB1000SF)は奇跡的に生き残っていたので
それを今度はCB1100Fにフィッティングさせたいという事です。

拝見させて頂いたCB1100Fはとてもきれいな個体です。
足回りの基本的なフィッティングは問題なく対処できますが、
ビキニカウル付きですので

そのカウルやメーター周りをいかに自然にフィッティングさせるかが
当店に与えられた使命でしょうか(笑)


↑まずは完成写真です。
外装の一部は750Fのものです。
Fフェンダーはこれからペイントされるそうです。
流石1100F 迫力が違います。
フレームの太さも異なりますが、
アームピポットセンターとホイールセンターの位置関係等、
750FZとは微妙に異なっておりましたが
ご希望通りに仕上がったのではないかと....

CB750Fと1100Fではステムシャフトの長さが異なりますので
ワンオフで造り直しました。
今回もスチール製です。

   

↑ステムストッパー(赤枠)も新たに造り直しました。


   


   


↑ハンドルロックストッパー(緑枠)も造り直し。

↑フロント基本パーツの仮組終了。
ここから現物合わせでカウル周りのフィッティングに入ります。

ハンドルその他の位置関係も考慮してカウルの位置を決めます。



↑ノーマルのカウル周りです。
メーターやライトが付きますので思ったより重たい。
こりゃあ トップブリッジにしっかり接続させないとだめだなぁ〜


↑う〜む トップブリッジステーとカウルステートップは
高さ、幅、角度ともバラバラ。


↑カウルステーアンダー部
本来はここにラバーが付いた状態で三又アンダーブラケットの凹みに差します。
ここも幅、奥行きともCB1000SFのアンダーブラケットにはマッチせず...
(当たり前ですが)


↑そこでまずはカウルステーアンダー部(青枠)から作り直しました。
写真は溶接→ペイント後に1000SF用のラバーを取り付けた状態です。


   

↑カウルステーアンダーが決まったら次はトップの処理です。
アルミ材からオフセットステーをワンオフしてアルマイト処理しました。

   

↑完成です。
なんかHPで紹介するとあっという間の出来事ですが
ここに至るまでの段取りは気の短い人には無理かも...

   


↑リヤ回りの詳細は今回省略。
マフラーサイレンサーは実用レベルでギリギリ干渉しないで済みました。

サスアッパーは外側へオフセットさせてあります。




↑ タンク 錆取りコーティング処理しました。

     

↑そうそうCB750FZの足回りカスタムの際に採用した
市販のフロントウインカーステーは事故の影響で片方がオシャカ。
ところが販売元から新たに取り寄せる事ができなかったため
当店でコピー品を製作しました。

※こう言ったパーツの製作はそれなりに時間がかかるので
単品では受け付けられない場合もあります。


↑Z系とはまた違った造形美ですね!!

  

↑フェンダーが赤くなりました!!