GSXRも完成まであと2ヶ月ちょいです。
フレームはすでにダイヤモンドコートから上がってきました。
今回はなんとつや消しです。

他のパーツも何点か完成しましたので早速アップします。




まず三又です。
上の写真はすでにブラックアルマイトされた完成品です。
GPZ750ターボーの時と同じく、フォーク延長キットを使用する事を前提にして
トップブリッジクランプ部のみ厚みを持たせております。
トップブリッジ、アンダーブラケットとも裏は肉抜き仕様です。



今回使用するフォークはフルアジャスターのFZS1000です。
インナーのチタンコートと、
アウターのガンメタダイヤモンドコートの組み合わせは
泣かせるほど美しいです。



ワンオフでトップブリッジを製作する場合はまずジグ造りですが、
上の様なアルミの板をベースにします。



NCフライスに固定して、削り出しでピン部を作ります。
左が加工中で右が完成後のものです。
完成したジグは取り外す事なく、
NCフライスに固定したままで三又の製作に使用します。


次にリンクの御紹介です。

  


上の写真の一番左が検証用に製作した仮リンクです。
右が完成品ですが形がだいぶ変わりました。
この後アルマイトに出してベアリング類を打ち込みます。
尚、使用するベアリングはシェル型針状ころ軸受 シール型を選択しました。
シェル型と言えばリンク回りに良く使用されるベアリングですが、
ノンシール、片面シール、両面シール等幾つかの種類があります。
それらを適所に使い分けます。
因みにこのリンクの素材は7075です。

↓アルマイトが完成したのでアップ





   

↑持ち込まれたヨシムラマービックホイールはそのままでは使えませんでしたので
ハブの加工となりました。



↑ホイールは何度が変更されたものの、これが最終段階です。

   

↑ ヨシムラニッシンキャリパーに合わせて製作したキャリパーサポートです。
キャリパーはヨシムラにてフルO/H済みです。



↑リヤはサポートとエンジンマウントの一部もワンオフしました。



リヤマスターはベルリンガーの汎用です。
バックステップはヨシムラ製ですので
マスターサポートはワンオフしました。



↑ コレが今回目玉の当店オリジナルエンジンスライダーです。
(もちろんワンオフ)
万一転倒した時に外装やフレームよりも、チュンナップしたエンジンを保護したいという
車両オーナーの希望を形にしました。
(市販の物ではちよっと不安)
7075材のベースに市販のジュラコン(パット)を組み合わせました。
2点はエンジンマウントボルトと共締めし、
もう1点はスライダーの裏側にダンパーヘッド付きのボルトを配置、
高さ調整してフレームに密着できる構造になっております。

実はこのGSXRは納車後もらい事故により大破してしまったのですが、
その時にこのワンオフスライダーが設計通りの威力を発揮しました。
製作した我々もホッとしました。



↑シートもアンコ向きと張り替えです。
ベースフレームがGSXR1100ですので
このヨシムラカラーの750用外装はすべてボルトオンになりません。
外見上はできるだけノーマルチックに見せておりますが、
裏で大変な苦労の連続です(笑)

  

センターカウルはステーをワンオフしてシリンダーのボルト穴に接続。
熱と振動対策を施すため、
ステーには耐熱用のダンパーを取り付けております。

右の写真は左右をつなぐステーです。
ブーメラン形状でやはりワンオフ物です。



フロントブレーキやクラッチ周りもベルリンガーです。
ブラックアルマイト処理を施しました。



↑カウルステー等はすべてブラストペイント済み
ライトはHIDに交換、
バッテリーケースのワンオフ、ハーネスの処理、すべて店長が行いました。



フロントホイールにメーターギヤボックスを使えない事から、
某ショップで販売されているGSF1200用のレリーズキットを購入し、
GSXRに対応できるよう加工し直しました。
フロントスプロケットを止めるナットも、
メーターギヤと上手く連動する様にワンオフしました。
そしてお決まりのブラック処理(笑)



↑ リヤサスの別体タンクは置き場が無いので、
キャブの後ろにフィッティングです。
ステーはワンオフ。



んで完成です。
ここでは紹介しきれないほど色々な事をしました。
普段の愛車がRZRなので試走すると恐ろしく速い。
やっぱりこの頃の油例エンジンには独特の凄みがあると思います。
私の身長では足がまともにつかないのでとり回しが大変ですし、
リヤやステップ回りでもう少し煮詰めの必要な部分も発覚しましたが、
次に生かせればと思います。
現在は事故で大破してしまったために、
これらのデーターを生かして二号機の製作予定に入っております。
こうご期待!!  byTAKUオーナー