以前TAKUでヤマハ2スト系の中古車を主体に販売していた頃、
オークションで仕入れたTDRの中にTZRのホイールを取り付けた車両がありました。
見た目もスマートで実際に乗って見ても非常に乗りやすく、
結局その車両はTAKUの常連さんの手に渡る事となったのですが、
これだけ乗りやすいのならばホイールボルトオンキットを製作してみてはどうか?
というのがそもそもの始まりです。
ところがそのTDRホイールボルトオンキットについてはここま来るのに紆余曲折ありました。
当店で仕入れたTDRだけで5台分、
その他ホイール単体で買い取った数本分で検証した結果したのですが...
(定盤、ハイトゲージ、マイクロゲージ等を使用)
1. ハブ&リム等に思ったより個体差(チェンラインやホイールの振れ等の許容範囲)
が存在する事。
(詳細なデーターはありますがHPという公の場での好評は控えさせていただきます)
2. 割り出した数値の平均値を取って試作キットの製作を行い
車体にホイールを取り付けると、何度やってもリヤホイールか゛センターより
左にオフセットされてしまう事。
3. 上記の内容からTDRの車体そのものを検証すると初めからリヤホイールが
ハブごと左にオフセットされていること。
それはノーマルのブロックタイヤでは判りずらいが
センターに縦溝の入っているロードタイヤを履かせるとよりはっきりと確認できます。
4. R1Zのようにリヤにオフセットスプロケットを採用した上で
アクスルカラーやキャリパーのオフセット量を変更させれば
センターは簡単に出せるのだが、純正リヤスブロケットでは丁数の選択ができず、
社外のアルミスプロケットだけでは高価な上にR1Z用の選択幅が少ない事、
またキットそのものの価格がお手軽にというわけにはいかなくなる事等々。
TAKUとしては悩みに悩んだ結果、敢えてTZRホイールをセンターに配置する処置を取らず、
メーカーと同じくオフセット装着させるキットとして販売するにいたりました。
ただし、オートバイも工業製品である限り、必ず各パーツの個体差は出ます。
特にスプロケット台座の固体差は皆様が思うよりも大きく、
チェンラインに関しましては同じ車種でも+.-の許容範囲というものが存します。
本キットについて、発売当初の初期モデルと現行モデルでは、
リヤ回りのカラーサイズや必要個数に変更がありますがすべて許容範囲内の選択です。
現行モデルは検証した許容範囲の中でホイールが最もセンターに近くなる処置は取ってあります。
取り付け例は→こちら
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