「CBX1000の足回りを年式の新しい物に換装させて尚且つスポーク化したい
ただし、いかにもというごつい足回りはパス」
そんなオーダーです。

色々と打ち合わせした結果、
ゼファー1100RSもしくは750RSの足回りが良いのではないかという事になりまして
最終的には750RSでスポーク化を行う事になりました。

↑ 部品取りのゼファー750をお持ち込み頂き各部を検証後
フィッティングパーツ製作や加工を行って仮組した状態です。

   

↑ピポッド部は当然のことながらあれこれと加工しますが内容は省略。

↑リヤスプロケットハブ座面加工を行いました。
アファムの530スプロケットを前後共コンバートさせます。

   

↑ステムシャフトは当然ワンオフします。
写真は完成後のもの


   

↑ストッパーも新たに制作します

   

↑今回はゼファーのライトステーブラケットも加工流用します。
そのステーとの干渉を避けるためにフレーム側も一部加工します。
(緑枠)


↑トップブリッジですがゼファーそのままではキーシリンダーが取り付けられません。
まずトップブリッジの裏側を平にします(赤枠)

   

↑現物合わせでジュラルミンブロックからステーを製作。

↑組み付けるとこんな感じです。

   

↑メーターステーはスチールカラーとロッドを加工して現物合わせ。

   


↑ライトの角度調整用ステーやホーン取り付けステーもアルミ板から製作(赤枠)

ハンドルは最終的に他の物へ換装させるのでケーブル類の取り回しは仮の状態です。

  


↑ゼファーのライトステーそのままでは長さが短く、
メーターとの位置関係が今一気に入らないので延長ステーを製作。
こういった小物の製作は当初の打ち合わせでは分からない部分ですね。
ライトリムなどはとりあえずパーツ取り車のままですので錆びがあります。

↑フロントフォークの調整範囲を少しでも広げるために
イニシャル調整やエアー調整ができる市販品をチョイス。


↑ノーマルリヤフェンダーカットに伴い、
ナンバープレートステー部もすっきりさせたいという事で、
赤枠の部分を造り直しました。

   


↑ノーマルのグラブパーに荷物フックわ追加して欲しいとの事で
追加しました(赤枠)
その後メッキに出して右側の写真の通りきれいに仕上がりました。



↑入庫された状態で市販の集合管が付けられていましたが、
モナカサイレンサーを付けられるように改造して欲しいとの事です。

まずは大体の位置決めを行ってからいらない部分をカットします。(緑枠)

赤枠のステーは新規ジョインとなるベースカラーです。



   

↑加工後はこんな感じです。

   

↑サイレンサー位置は色々と検討した結果こんな感じになりました。


↑ステーも新たに造り溶接 緑枠

↑こちらもステー

  

↑最後にメッキで仕上げます。
このマフラーは6個あるエキパイの口に凹凸があって荒れていました。
それをできるだけ修正して組み付けます。

   

↑そしていよいよスポークホイールへ換装させました。
思ったとおりスポークのCBX1000はとても自然ですね。
元々こういう仕様だったとしても不思議ではありません。

リヤサスは現状ではゼファー750の物を仮組してありますが、
納車時にはゼファー1100の新品になります。

   


↑スポーク化にあたり、外見上どうしても拘ったのがFフェンダーの形状です。
右の写真に比べてすっきりしていませんか?
市販品で丁度良い形状のものが無いため
ゼファーのノーマルフェンダーのサイドを削って黒く塗りました。
これだけでかなり印象が変わったと思います。

という事でまだ細かい部分が完成しておりませんが
スポーク化に興味のある方は参考にしてみてください!!

<↓追加画像>



サスペンション変わりました。
ゼファー1100の新品でスプリングがメッキ、ボディーが黒タイプの奴です。
別体タンク部のステッカーにKAWASAKIの文字が入っておりますので
これを取り外しKAYABAに変えれば完成です。
(元々KAYABAのサスですからね)


   

↑サスペンションアッパー部を外側にオフセットさせつつフィッティングさせるために
ワンオフしたパーツ類です。
赤枠のナット等はムクの六角棒から削って造りました。

   

↑ブッシュ内のカラーもワンオフ。
カラー肉厚の確保が限界です。
一度ブッシュを引き抜き新規カラーを挿入した状態で
サス本体へ少し強引に挿入したかたちになります。
プレスが無いと厳しいところです。