さてSRXの足回りが出来上がりましたので早速アップします!!



   


はいベースはSRX4型です。
元々3本キャストホイールなのですが、フロントがシングルディスクであるためダブル仕様にしたい。
またそれに合わせてリヤホイールもワイド化したいとの希望で始まりました。
流用する足回り等のプランはすでに車両オーナー殿が決めておられました。
フロントが3MAの17-3.00 リヤが3XVの17-4.50です。



さてまずはフロントの検証です。
上の写真左がSRXで右が3MAです。長さが違うので単純に打ち替えられればと思いましたが、
圧入部の直径もわずかに異なり流用は不可とあいなりました。
ステムシャフトは超々ジュラルミン7075から削りだして製作、
あ〜しかし写真撮り忘れました(汗)

ちなみにフォークは3MAのものをそのまま使用しますが、
フルボトム時にアンダーブラケットに干渉する恐れがあるため、
フォークインナーパーツに手を加えました。
ストッパー類はフレーム側で溶接整形しました。


      


次にリヤですが、今回はSRXのスイングアームをそのまま使用するのが前提です。
アクスルシャフト径はSRXが17φ、3XVは20φです。
単純にベアリングの換装のみで3XVのホイールが流用できるわけでもなく、
どのみち加工をするなら剛性の高い方を選択という事で、
スイングアームの長穴拡大、チェンプーラーやサポートアクスル穴の拡大加工を施しました。

チェンラインを測定した結果、SRXの方がわずかに内側にあります。
チェンラインを出すためにスプロケットハブごと内側に追い込み加工を施します。
(アクスルカラー、ハブダンパー、ホイールハブ等)

ローターは3XVの方が○mm内側にありました。
3XVのボルト3本止めローターをそのまま使用して、
ワンオフでキャリパーサポートを製作しても良かったのですが、
ノーマルと同じ形状のサポート製作にはそれなりの金額がかかるため、
ホイールローター面をさらに追い込み、SRXのローターが使用できるスペーサーを製作。
結果的にローターの位置関係(オフセット)はノーマル同じにセットしました。

サポート&トルクロットは当然ノーマル仕様ですが、
今回は標準よりワイドなタイヤを持ち込まれましたので、
そのままではトルクロット側面とタイヤショルダー部が干渉します。
トルクロットをオフセットさせて固定して完了です。


         


ホイールはサンドブラスト+ウレタンペイント。
もちろんベアリング類&シール類は新品です。
上の写真右から2番目を見ていただければ判ると思いますが、
マフラー取り付け位置の関係でフローティングタイプのキャリパーサポート&トルクロットははなから製作不可でした。


     


最後にメーターマウントですが、SRXのメーターが3MAのトップブリッジにさりげなくセットできるよう、
ステーをオンオフしました。


SRXは元々好きなバイクですが、できあがった車両をテストしてみると
これがまた本気で欲しいと思わせるものでした。
排気量が600ccというのも良いですね。


<追加画像>


   

タンクの塗り替えとマフラーの変更を行ったとの事です。
素敵な色ですね!!