久々にRZRのカスタム車をアップします。
エンジンのO/Hその他元々当店にて一度手がけておりましたが、
不幸にももらい事故にあってしまったため、
フレーム換装を含めて1から作り直すことにしました。

  

↑完成写真です。
車両オーナーは家具の製作家です。
外装ペイントは当店では受け付けておりませんのでご自身で手がけられました。

 

↑左はペイント前に各部の補強やステー溶接を行っている所です。
右はペイント(今回はダイヤモンドコートです)が終わり一先ず足回りをフィッティングさせたところ。
う〜む きれいだ〜
単純にレッドで指定した場合は発色が悪くなり
せっかくのダイヤモンドコートが生きてこない可能性があります。
かと言って朱色を多くすると安っぽくなったりもします。
その点引き受ける当店としてもかなり悩みました。
けっきょくヤマハのチャピーレッドのタッチアップペイントを用意し、
それと同色になるよう指示しました。
いざという時に補修もしやすいですしね!!



   

↑ 今回車両オーナーから特にご要望があったのがタンデム用ステップの装着です。
当初はNSRの引き込みタイプを考えておられたそうですが、
検証した結果どうにも収まりが悪くて×。
何か手ごろなステップはないかと倉庫の中を探したところ、
1KTだかR1Zだかのステップを発見!!
早速流用する事にしました。

取り付け検証で悪戦苦闘はいつものごとく店長殿です(笑)
ある程度位置が決まったようなのでどれどれと見に行くと、
ノーマルのステップのままではどうにもカッチョ悪い..
「店長ごめん 乗り心地多少犠牲になっても構わないから、
ステップのステーをカットして見た目優先でやり直して」
「そして脱着式にしてちょーだい」
いものごとく嫌な顔せずに検証をし直してもらいました。

左の写真は店長に溶接してもらった直後のもの
左右の角度をできるだけ合わせるためにジグまで作ったのは言うまでもないハイ
左2はペイント後
一番右はシートレール付け根の補強です。
タンデムを考えている方はここに補強を入れておいて間違いありません。
シートレール付け根を裏側から見るとめちゃもろい構造です。

  

↑ いわゆる板ヒューズへの換装です。
今回もホンダ系を流用させていただきました。

↑カッコ優先とは言えタンデムの状態チェックです。
後ろで上向いてベロ出してとぼけているのは拙者TAKUオーナー。
前で迷惑そうなのは店長殿です(笑)

  

↑左はいわゆる定番補強部です。
今回は3MAのリヤ足回りを使用しておりますが、サスは他車の流用ですので
サスマウントプレートの形状が定番とは異なります。
中央 ハンドルロック廻りです。
右は当店オリジナルのフェンダーレスキットのブラックバージョン

↑ステダンのブラケットをフレームにダイレクトマウントさせるためにステー溶接しました。
これはかなり見た目にすっきりします。
私のRZRのフレームをオールペイントする際には絶対に採用しようと思います。

  

↑今回はハンドルの選定でかなり悩みました。
実は今回の車両は入庫時にはパイプハンドル仕様だったのです。
トップブリッジは当店オリジナルの3XV用を使用しておりましたので、
クランプ部は3XVのノーマルと同じく段つきで、
トップブリッジ下のセパハン仕様ではハンドルが低くなりすぎてしまいます。
しかしフォーク延長キットを使用してトップブリッジ上のセパハンではなんとも半端なので、
表面が平らな`90-3MAのトップブリッジを使用し、
高さ的にほどよいGSXR1000のハンドルを流用する事にしました。

上の写真左ですが、GSXRのハンドルは価格に見合ずとにかくバリが多くて最悪です。
そこでまずはコンターマシンで余分な部分を大まかにカットし、
その後ハンドグラインダーやヤスリ、を使用して完全にバリを除去。
さらにサンドブラストしてからブラックアルマイト処理しました。
(ハンドル単体での完成写真がなくて残念)
通常鋳物はアルマイトの乗りが悪く、最悪はペイントも覚悟したのですが、
今回のハンドルは上手くアルマイト処理できました。

その他フォーク類もブラストしてからウレタンペイント処理です。
(写真の正立フォークは他のお客様のものですが今後アップします)

 

↑ ビキニカウルやメーターはワンオフパーツを駆使してフィッティング。
三又アンダーブラケットも当然の事ながらバリ取りしてからブラストペイントです。

 

↑リヤサスの別体タンクを固定するステーはワンオフです。

  

↑スイングアームは車両オーナー自らバフがけしました。
エンジンは以前に当店にてO/Hを行っております。

この後ブレーキホースもブラックメッシュ化しますので
一段と渋いRZRになると思います。
細かく時間のかかる作業も多々ありましたが
ここまで手がけさせて頂きありがとうございました!!